口臭は、誰にでも起こりえます。口臭とは「本人」あるいは第三者が不快と感じる呼気の総称です。ここでポイントとなることは、「本人」という言葉が入っていることです。一般的に、口臭といえば、他人が不快に感じる口臭をイメージする方が多いと思います。しかし、実際には、他人に届いていなくても、「本人だけが不快に思う口臭」も、口臭と定義されています。
そして、口臭には、「病的口臭」と「生理的口臭」があります。

「病的口臭」とは、病気が原因となって発生している口臭のことです。皆さんが容易に想像できる病気としては、歯周病や虫歯があります。また、あまり知られてはいませんが、実は口の病気以外でも、口臭を発生させる病気があります。例えば、糖尿病や、腎臓病など、全身の病気が原因で口臭が発生することもあります。

「生理的口臭」とは、誰にでも起こりうる口臭のことです。例えば、起床時口臭というものがあります。寝ている間は、口の機能が停止するので、寝起きの口は1日のうちで一番最悪な状態になっています。寝起きは、綺麗な芸能人も、私も、あなたも、誰もが口が臭いんです。他にも、「加齢」や「空腹時」「疲労時」「緊張時」「ホルモンバランス」など、生理的口臭が起こるシーンは多岐にわたります。

口臭症とは、「口臭」に「症」がついています。「口臭」というのは単なる臭いなのですが、「症」がつくことで、病気になります。つまり、「口臭のあるなしに関わらず、口臭が原因で日常生活に支障が出ている状態」が口臭症です。

日本人の９割が、口臭を「気にしている」というデータがあります。しかし、実は気にしているだけでなく、口臭によって日常生活に支障が出ている方が、世の中にはたくさんいます。例えば、口臭が気になって、「人と会話できない」、「友達と遊びたくても遊べない」「電車に乗れない」「仕事ができない」などです。口臭症に陥った方々は、一見普通の人に見えますが、非常に日常生活にたくさんの制約を強いられ、辛い思いで過ごしています。

ほんだ式口臭治療では、臭いのマスキング（においを重ねること）を行うのではなく、二酸化塩素製剤を用いた臭いの発生の抑制と、臭いの無臭化を行います。
また、口腔内の環境を整えたり、口腔乾燥に対するアプローチや、プロバイオティクスによる口腔内細菌バランスの改善など、口腔内の感覚へのアプローチも行います。
このように臭いを気にしている人は、気軽に、お化粧をする感覚で「口腔内の無臭化処置」を受けることができる。これをオーラルデオドラント®と呼んでいます。